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年齢別の健常人の血圧

血圧用紙成人の血圧の正常値の目安は収縮期血圧140以下、拡張期血圧90以下となっています。高血圧は収縮期血圧160以上、拡張期血圧95以上とWHOにて定められています。 しかし、血圧は年齢によって異なります。加齢に伴って血圧は上昇するのが生理的な変化です。その原因は、血管の壁が加齢に伴って硬く変化してくるためです。

子供(乳幼児)の血圧は収縮期で100未満です。子供では、心臓の収縮機能がまだ完全でないため、血圧は低く、その分脈拍を早くして全身に酸素を巡らせています。 高齢者では、血圧は徐々に高くなってきます。心臓の収縮力はやや落ちますが、その反面全身の血管が硬くなり、「弾性」とよばれる血管壁が伸び縮みするはたらきが低下します。 よく伸び縮みする血管では、収縮期に与えられた強い力を、うまく吸収しながら血管壁の機械的なダメージを最小限にすることができます。 弾性力の弱まった高齢者の血管では、衝撃を吸収できずに、血圧は上がり、脳卒中などのリスクが高まります。この変化は、肌のしわが増えるのと一緒である程度は仕方ないものなのです。

年齢によって生理的な血圧は変化し、同じ血圧でも年齢が違ければ解釈は異なります。以下に年齢別の正常血圧を示します。WHO基準の高血圧に該当すれば、治療を開始するのが原則ですが、 緊急度を解釈するにあたっては年齢別の正常値を把握しておくといいでしょう。

年齢 収縮期 拡張期 収縮期 拡張期
15-19歳 115±9 67±8 111±8 67±8
20-24歳 116±9 69±8 112±8 68±8
25-29歳 117±9 69±8 113±8 69±8
30-34歳 119±9 71±8 115±9 71±9
35-39歳 120±9 73±8 116±9 72±9
40-44歳 123±12 75±9 119±9 75±9
45-49歳 124±11 76±9 123±10 76±9
50-54歳 126±15 78±9 126±12 76±9
55-59歳 127±15 78±9 127±15 77±9
60-64歳 128±16 78±10 129±16 77±9
65歳~ 127±16 77±10 128±16 77±9

以上を見ると、加齢に伴う血圧の上昇と、心臓の収縮力低下に伴う血圧低下が複合的にからんだ血圧の正常値の推移を理解することができます。 同じ成人でも10以上の正常値の差があることも理解した上で、自分の血圧を解釈するようにしましょう。

血圧の正しい測定法と血圧計の使い方

血圧は、正しい測定法で計らないと大きな誤差が生じてしまい、正常値と比較しようと思っても正確な解釈ができません。
ところで最近では在宅医療の担い手として薬剤師の必要性が増しています。薬剤師として患者さんに正しい血圧の測定方法を教える機会も増えていますので、 わかりやすく伝わるよう心がけることが重要です。在宅医療に力をいれている調剤薬局などへ転職をお考えの薬剤師の方は 「薬剤師の求人 失敗しない就職・転職のコツ」を参考にしてみて下さい。URL:http://www.e89314.com/

具体的な測定方法ですが、血圧は時間によって変動します。一般的には、早朝に血圧が低く、活動時に血圧は上昇しています。 姿勢は寝ている姿勢が一番血圧が低くなり、立った姿勢が一番血圧が高くなります。これは、高いところまで血液をおくるには心臓が強く収縮し、 圧力をかける必要があるからです。 血圧の変動は、気温によっても起こります。寒い時期は血圧が高くなります。

このように条件が変われば血圧の値は変わってしまうため、一定の条件のもとに測る必要があります。正しい条件下の測定とは、「座った姿勢でリラックスした状態」をいいます。 さらに、1度の測定では3回以上測定し平均値を記録します。

温泉などにある機械式の血圧計では自動で測ることが出来ますが家庭で測定するときには注意点がいくつかあります。 家庭で測定する時には、測定部位(上腕で測るのが一般的です)を心臓と同じ高さにします。マンシェットを肘より指2本分上に、指が入るくらいのきつさで巻きます。 マンシェットの巻き方や、マンシェットの幅が違うだけで測定値は変化します。血圧計は「成人用」を使用し、毎回一定の巻き方で血圧測定を行いましょう。

仕事と高血圧

高血圧になりやすい性格があるようです。その性格とは、競争心旺盛で、几帳面、完璧主義な性格は血圧上昇に働きます。 責任のある仕事に生き甲斐を感じていたり、おこりっぽい性格の人は、無意識のうちにストレスを溜め込んでいます。そのストレスは、血圧の上昇をもたらします。 ストレスを鋭敏に反映するのは交感神経の興奮で、同時に発汗が増えたり、脈拍が増加したりという変化もおこします。 ストレスをうけやすい性格だと自覚があれば、高血圧に気をつけましょう。

高血圧は、仕事の内容にも影響を受けます。精神的な負担の大きい、中間管理職の人は高血圧になりやすいといいます。 上からの圧力、下からの圧力を受けて気を使う職は、勤務中の緊張が大きく、高血圧の原因となります。 また、同じ理由で、転勤が多く環境の変化が大きい仕事や、職場で一番若い状況など、ストレスの大きい仕事環境は血圧上昇の原因となってしまいます。

その他にも、仕事を優先するあまり生活リズムが乱れてしまい、血圧上昇につながります。さらに、コンビニ食が多かったり、付き合いの飲み会が多くアルコール摂取が多くなるなど、 仕事は食生活にも関係するため高血圧の原因となります。仕事によるストレスをなるべく軽減し、規則正しい睡眠と食事をとるように注意する必要があります。