血圧が上がる原因

血圧が上がる原因

血圧は、いくつもの要因でコントロールを受けています。
神経
1つめは神経によるコントロールです。
血圧の受容器が存在し、そこで感知した血圧をもとに脳から指令がでます。延髄にある「血管運動中枢」とよばれる場所から交感神経を通じて指令が全身の血管へ伝わり、
血管壁の筋肉の収縮や弛緩が起こります。通り道となっている交感神経は、簡単に言えば戦闘態勢の時に興奮する神経です。敵と戦うときは、交感神経を刺激して、
気管を開いて呼吸をしやすくしたり、瞳孔を開いてものを明るく見えるようにしたり、血圧を上げて全身に酸素を送ったりと戦いに有利な状態へと変化します。
反対に、副交感神経が刺激されるときは休憩や睡眠時で、消化管の動きを活発にして栄養を蓄え体を休める状態になります。この交感神経は、ストレスを感じたときや緊張時に興奮するため、
精神的な変動も血圧に影響するということが分かります。

2つめは、血圧を変化させる物質によるコントロールがあります。腎臓は、循環血漿量の20%以上が運ばれ、循環に左右されやすい臓器です。
腎臓では血液の容量を感知し、「レニン」という物質を放出します。レニンは、肺や肝臓を介してアルドステロンという物質に変化し、腎臓での水とナトリウムの再吸収を促進します。
体液量を増やすことで血圧を維持する方向へと働くのです。

血圧を下げる物質としては、腎臓などで作られる「カリクレイン」があります。カリクレインはキニンという物質をつくり、血管拡張を促して血圧を低下させます。
血圧を下げる物質には、「心房性ナトリウム利尿ペプチド」「プロスタグランジン」という物質もあります。
心房性ナトリウム利尿ペプチドは心房性という言葉からも分かるように、心臓をとおる循環血液が多いときに心臓で産生され、利尿を流して体液量を減らします。
このように、脳による交感神経を用いたコンロトール、さまざまな臓器から放出される物質によるコントロールが血圧の変動を一定に保つのに役立っています。

高齢者では、血圧を感知する受容器の感度が悪くなり、血圧の微妙な変化を捉えにくくなっています。そのため、就寝中の血圧低下がわずかであるなどの変化がみられるようです。

もともと血圧が高めの人にとって、血圧の変動は気になるところです。高血圧は血管にダメージを与えるため、なるべくならば常に低めの方がよいです。
血圧は常時測っているわけにはいきませんので、日常動作でどんな行動が血圧をあげるのかを頭に入れておきましょう。血圧があがる動作は、脳血管障害がおきやすいときでもあります。
血圧が急激に上昇したときに、脳血管が破綻するなどのイベントが起こるからです。このようなイベントを予防するためにも、
普段から血圧の変動を最小限にした生活を送るように気をつけてみましょう。

血圧が上昇しやすい状況

運転

車の運転時は、危険を察知して交感神経が優位になっている時間が多いです。精神的な緊張は、体に反映されます。過度な緊張状態を作らないよう、
安全運転、スピードは控えめに運転するようにしましょう。

入浴

入浴によるリラックス効果は血圧低下に繋がります。ただ、脱衣所での寒さや入浴するお湯の温度差による交感神経の亢進で血圧は上昇していることが多いです。
入浴時は温度差を作らないことに注意し、ゆったりと過ごすように心がけましょう。リラックス効果としては、入浴剤の使用や半身浴なども効果的です。

排便

排便時は、一気に腹圧を上げる必要があります。排便時は、一気に腹圧を上げる必要があります。力を込める際、同時に血圧上昇をきたします。
便秘であれば、腹圧も高い必要があり、余計に血圧の上昇をきたしてしまいます。便秘をおこさないように注意しましょう。

急な運動

運動時は血圧が上がります。体の酸素需要量が増加するため、多くの酸素を送り込むために心臓の収縮力、収縮回数は増えます。このため、血圧が上昇します。
運動時は、準備運動を十分にするよう心がけること。また、運動の種類としては激しい運動は避け、水泳や散歩などの有酸素運動を中心に行うようにしましょう。

ストレス

ストレスを感じているときは血圧が高くなります。精神的に緊張しているときはドキドキすると自覚するだけでなく、血圧も上昇しています。
ストレスの少ない生活を送れるようにしたいですね。