食事療法の基本

食事療法の基本(DASH食の概念)

DASH食という概念を耳にしたことがあるでしょうか。高血圧患者のための食事療法として考案された食事の1つです。

DASHとは「Dietary Approaches to Stop Hypertension」の略で、血圧を下げるための食事法という意味です。 高血圧患者にダッシュ食を続けた研究では、2か月で平均11.4mmHgも血圧が下がったと報告されています。特定の栄養素やその比率にこだわらず、 食品の組み合わせを改善することで、血圧をコントロールする事を目標とします。

野菜や果物、豆、魚、全粒粉の穀類、低脂肪の乳製品などを増やし、牛肉や豚肉、甘いお菓子やソフトドリンクなどを減らすことで、 カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、良質なたんぱく質などを多くとり、脂肪摂取は減らそうというもの。DASH食の目標は以下です。

  • カルシウムを多く摂る
  • カリウムを多く摂る
  • マグネシウムを多く摂る
  • 食物繊維を多く摂取する
  • 良質なタンパク質を多く摂る
  • 飽和脂肪酸とコレステロールを少なく摂る

具体的には、1日の目標摂取量としてマグネシウム500mg・カリウム4700mg・カルシウム1240mg程度を目標としますが、 計算するのではなくこれらを多く含む食品を取り入れた食事をしようと心がけます。これを実現するため、

<増やす食品>

  • 野菜と果物…緑黄色野菜を中心として
  • 低脂肪の乳製品…牛乳や∃一グルトなど
  • 魚介類
  • 大豆製品…納豆、豆腐、おからなど
  • 海藻

<減らす食品>

  • 肉…特に食塩の多いベーコン、ソーセージなどは減らしましよう
  • コレステロールが多い食品…卵は1日1個を目安にしましょう

今までは食事成分のあるものだけを単独に調べてきましたが、DASHでは食べ物の組み合わせで血圧低下を目指す概念です。 「塩分を減らす」という引き算だけでなく、血管壁の弾力性の回復や酸化防止のために効果のある食品をバランス良く取り入れることが効果的な降圧作用となるでしょう。